上品かつアコースティカルなラウンジ・チェンバー・サウンドを展開するブラジル産ジャズ・ロック・バンド新鋭 | ブラジル産、シリアスECM+ZAPPA的チェンバージャズロックバンドの、ヴィラ・ロボス楽曲アレンジ中心の3rd。大判本付 |
RAMO /Ramo(CD/Jardim)(Brasil'09)(税込\2625) | PROJECT
B /A Viagem De Villa-Lobos(CD+Book/SESCSP)(Brazil'09)(税込\3360) |
かつて、エグベルト・ジスモンチ/バルカード・ソル+坂本龍一的な好作品をリリースしていた、ベンジャミン・タウブキンのプロデュースにて登場した、ブラジリアン・アコースティック〜チェンバー・ジャズの新鋭バンドのデビュー作。フルート、チェロ、ギター、ピアノ、コントラバス、ドラムスによる、パスコアル
/ジスモンチ系ルーツながらも、上品で流麗なラウンジ・チェンバー風とも言えるサウンドは極めて高水準。しっとりとイマジナリーな面から、リズミカルに躍動するパートまで、8分前後の楽曲(CH)も交えつつ、ダイナミックに広がりを見せる注目作。 | ザッパ、マイルス、ビル・フリーゼルなどの影響下にある、ブラジル産チェンバー・ジャズ・ロック・バンドの、『A
Noite』('07)に続く3作目。今回は同国の国民的作曲家:ヴィラ・ロボスの楽曲をアレンジしたものを中心に収録しており、CDと7インチの大判イラスト集ブックのセットでのリリースです。サックス/クラリネット、トランペット、ギター、ベース、ドラムス、ピアノの6人編成にて、持ち前のダークでシリアスなサウンドを、よりダイナミックに展開しており、パスコアル系の香りも増しています。マイク・ウェストブルックやヘンリー・カウのリスナーも見逃せない、会心作です。 |
更に鮮やかに、そしてダイナミックに広がる、ブラジリアン・ジャズロック/チェンバーの音宇宙! | エルメート・パスコアルの右腕:イチベレ・ツワルギの07年ソロ作。楽譜主体の大判本付きにて! |
ITIBERE
ORQUESTRA FAMILIA /Contrastes(CD/saladesom)(Brazil'09)(税込\2625) | ITIBERE
ZWARG /Oficinas De Musica Universal Pro Arte(CD+Book/ItibereZwarg)(Brazil'07)(税込\3465) |
エルメート・パスコアルのバンドで長らく活躍しているベーシスト:イチベレ・ツワルギがオーガナイズする、若手演奏家による大編成のバンドの、『Calendario
Do Som』に続く待望の3rd。今回も、管、弦、kbd、g、b、dr、など総勢15名以上に及ぶ大編成メンバーにて、躍動感に溢れた素晴らしいブラジリアン・サウンドを展開しています。複雑怪奇かつスピーディーなブラジリアン・ジャズ・ロックから、カルテットやデュオによるシリアス/クラシカル・タッチまで、よりカラフルな仕上がりです。活動10周年記念に相応しい、パスコアル・ファンのみならず必聴の大傑作!2010年年始のイチオシアイテム! | エルメート・パスコアル・バンドのベーシストにして右腕的存在である:イチベレ・ツワルギのソロ名義作品。何らかの教材だった物と思われ、楽譜中心の大判本付きCDでのリリースです。フルート、サックス、ギター、ベース、ピアノ、女性スキャット、ドラムス、パーカッションなど、10名前後の若手中心小規模の編成での録音ですが、あのORQUESTRA
FAMILIA名義の2作品と同傾向の、パスコアル直系サウンドを展開しています。ナチュラルな屈折感と生命力に溢れた、素晴らしいブラジリアン・ジャズ・ロックの大傑作たる作品です! |
ARMAZEM
ABAPORU /Pedra Grande(CD/BelleAntique)(Brasil'01/05)(税込¥3000) | AMANAJE /Amanaje(CD/BelleAntique)(Brasil'05)(税込¥2520) |
これまでARMAZEMとして2作品をリリースしてきた、エルメート・パスコアル直系サウンドの新鋭バンドの、01年リリースの1stアルバムの再発盤。今回、バンド名をARMAZEM
ABAPORUに改名し、アルバムのタイトルも変更、更に05年のライヴ・テイク5曲(30分)も追加しています。サックス、フルート、ギター、ピアノ等による、屈折しつつも疾走するサウンドは、本家エルメートにもひけをとらない見事なもの。新世代フォロワーの中でもトップ・クラスの傑作!ボーナス・ライヴも超絶的です!! | ARMAZEMと名前が似ていますが、こちらはまた別のエルメート・パスコアル系ブラジリアン・ジャズ・バンド。サックス、ローズ・ピアノ、ギター、ベース、ドラムスの5人組(+ゲスト)にて、この筋としては最もスムーズなテクニカル・フュージョン〜ジャズ・ロック寄りのサウンドを転嫁しています。ナチュラルな屈折感を孕みつつ、時にシリアスに広がるダイナミックかつ端正なサウンドは聴き応え十分。ある種プログレッシヴ・ジャズ・ロック寄りと言える充実の快作! |
JOVINO
SANTOS NETO /Alma Do Nordeste(CD/Warner)(Brasil'08)(税込¥2250) | TRIO
CURUPIRA /Pes No Brasil,Cabesa No Mundo(CD/Warner)(Brasil'08)(税込¥2100) |
70年代末から、92年の『Festa
Dos Deuses(神々の祭り)』まで、長きに渡りエルメート・パスコアルのバンドで活躍したピアニストの、『Roda Canoca』('06)に続く新作・ブラジリアン・サウンドに回帰した前作に続き、今回も元エルメート・バンドのドラムス及びフルーティストが参加しているのを始め、アコーディオン、サックス、ベース、パーカッションら多数のミュージシャンを迎えています。タイトル通り、いわゆる北東部系(ノルデステ)のアコースティックをベースとしつつ、持ち前の上品なジャズ色と、明確にエルメートの血筋を感じさせる屈折感が共存した仕上がり。前作以上の深味と親しみやすさを持つ、流石のクオリティの秀作です! | ブラジル産。エルメート・パスコアル系ピアノ・トリオ:クルピラの3rdアルバム。今回は、トリオ・クルピラ名義でのリリースです。一部にゲストでサックスやヴォーカルを加えていますが、今回も3人のみでの演奏が主体です。その上で、メンバー自らフルートやギターもプレイすることで、従来以上にカラフルな音像に仕上がっており、屈折感、ダイナミズム共に十分。パスコアルやイチベレ・ツワルギの楽曲も交え、トリオならではのタイトなスピード感と、ブラジリアン・テイストが共に強化された、南米ジャズ・ロック会心の一枚! |