◆WORLD DISQUE TOPIC◆


2010 06
TOPICS

ワールド・ディスク特選
技巧派インストお勧めカタログ


PLANET X〜U.K系、ZAPPA/変態系、
ハード・フュージョン/ホールズワース系テクニカル・インスト…



RELOCATOR

/Relocator

(Germany etc'09)



ALEX ARGENTO

/Ego

(Italy'07)

ホールズワースやスティーヴ・ヴァイに影響されたというドイツ人ギタリスト:ステファン・アートウィンを中心に、ポーランド人のベーシスト、オランダ人のドラムス及びエレクトリック・ヴァイオリン奏者という、多国籍な 4人で結成されたテクニカル・インスト・バンドのデビュー作。かのデレク・シェリニアン(kbd)がゲスト参加し、ほぼ全編でプレイしている通り、 PLANET XあるいはDREAM THEATERを下地とした、スリリングな楽曲志向のサウンドになっています。ヴァイオリンを生かした妖しいエスノ風味など、GORDIAN KNOT系のセンスも加味した、シンフォニック寄りのプログレ・メタル/フュージョン。これは傑作です!
あのジョーダン・ルーデスが主催するキーボード・コンテストで最優秀に輝き、デレク・シェリニアンやサイモン・フィリップスとの共演歴もあるイタリア人キーボーディスト:アレックス・アルジェントのデビューアルバム。自身のキーボード/ベース・プログラミングに、ギター&ドラムスを加えた編成を基本に、ゲストでアレッサンドロ・ベンベヌーティら速弾きギタリストのソロをフィーチャーしています。PLANET Xからメタル色を減らし、BRUFORD系列のプログレ・ジャズ・ロックに寄せたような、超絶技巧のインストが炸裂する圧巻の大傑作!



LYE BY MISTAKE

/Fea Jur

(USA'09)


ELECTROCUTION250
/Electric Cartoon Music From Hell

(Sweden etc'03)
セントルイス出身の変則テクニカル/メタリック・ジャズ・ロック・バンドの、09年リリースの2nd。06年の1st 『Arrangements for Fulminating Vective』では、ヴォーカル入りで、THE DILLINGER ESCAPE PLAN風味もありましたが、本作ではインストもののギター・トリオとなり、フュージョン・メタル色を強めています。ZAPPA系のおバカ〜バカテクと、切り返し&疾走の快感は、フュージョン寄りのロン・ジャーゾンベクというより、キーボードレスのELECTROCUTION 250的!?大化けの大傑作!驚くべき、超絶ミクスチャー型テクニカル・メタル・ジャズ・ロック・バンド。ミネソタ拠点のギタリスト兼ベーシスト:トッド・デューン、メロデスバンド:DARKANEのドラマーでもあるピーター・ウィルドアー、スウェーデン出身のキーボーディスト:ラレ・ラーションによるトリオ編成で、ZAPPA、或いはNAKED CITYを思わせる、爆裂するザッピング感覚のもと、テクニカル・フュージョン、ハードコア、メタル、エクスペリメンタルなどの要素を、恐るべきスピード感とテクニックで次々と繰り出しまくります。ロン・ジャーゾンベクやマッツ&モルガン、7for4 を思わせつつ、この種としては極限的ともいえる技巧と密度で圧倒する超傑作!



AL GARCIA

/Alternative Realities

(USA'06)


AT WAR WITH SELF
/A Familiar Path

(USA'10)
ニュージャージー拠点のベーシスト/ギタリスト:アル・ガルシアの06年発表の2ndアルバム。前作同様、ドラムスと一部ピアノ以外は、ガルシアによるマルチ録音。ホールズワースやRETURN TO FOREVERをルーツとした流麗なサウンドは健在で、よりタイトな変拍子を押し出す事で、BRUFORD〜PRISM系の色を強めた仕上がりです。テクニックはもちろん、楽曲自体のクオリティの高さが光る、会心の傑作!奇才:グレン・スネルウォー(g.syn.etc...)率いる変則プログレッシヴ・メタル系バンドの、こちらは新作3rdアルバム。ドラムス/パーカッションと、1曲ユニゾンで参加の女性ヴォーカル以外は全てスネルウォーのマルチ録音となっており、ヴォーカルパートも交えた内容です。いわゆるメタル・ディシプリン的変拍子を多用しつつ、マンドリン等のアコースティック楽器も巧みに絡めた楽曲は、独創的かつ高品質です。むしろKING CRIMSON系ヘヴィ・プログレッシヴ・リスナーにこそオススメの、注目傑作!



STRATUS
/ICE NINE
(USA'83-89録音)


STRATUS
/ICE NINE

(USA'95)
テキサス州ヒューストン拠点で、90年代にCD3枚(うち1枚はライヴ盤)をリリース、その後活動休止したもの、09年より再始動しているプログレ・フュージョン・バンドの、未発表だった初期(83〜89年)録音集。ギター、キーボード、ベース、ドラムスのオーセンティックな4人編成による、ジェフ・ベック〜アラン・ホールズワース系ルーツのサウンドは、この種の王道と言える爽快にして上品なものです。あくまで楽曲志向のメロディアスなサウンドの中にも、テクニカルな速弾きギターもふんだんに交えて手応え十分!PRISM系リスナーにオススメの、掘り出し物的逸品となっています!テキサス州ヒューストン拠点の王道メロディアス・プログレ・フュージョン・バンドの、こちらは95年リリースの2ndアルバム。ギター、キーボード、ベース、ドラムスの4ピースに、一部ゲストでパーカッション、サックスなどを加えた編成にて、アラン・ホールズワース〜PRISM系の、六本木ピットイン的王道フュージョン・サウンドを本作でも展開。適度にヒネリも効かせた、爽快なる仕上がりの1枚!


MSM SCHMIDT

/Destination

(Germany'09)
【myspace】

http://www.myspace.com/msmschmidt
ドイツのキーボード奏者:MSMシュミットの、『Arrivals』('03)、『Transit』('07)に続く 3rdアルバム。曲毎ながら、参加ミュージシャンは10人を越え、アレックス・マカチェク(g)やサイモン・フィリップス(dr)、スコット・キンゼイ(kbd)の名前もあります。欧州らしいテクニカルかつ上品なフュージョン、ジャズ・ロックを展開しており、多彩かつ変化に富んだ演奏を、いずれも爽快かつドラマティックに聴かせてくれます。とりわけ、マカチェク&フィリップス参加の2曲(CG)は秀逸な内容!BRUFORD〜PRISM系リスナーや、ジャズ・ロック・ファンを魅了するスリリングでリリカルなプレイが楽しめる注目の快作!

◆"Normalizer 2"プロジェクト作品、各種入荷中!◆

ALEX MACHACEK
featuring MARCO MINNEMANN
/24 Tales

(USA/Germany'10)
※国内盤はキングレコードより6/23発売

【myspace】

http://www.myspace.com/alexmachacek
エディ・ジョブソン率いるUKZのメンバーとして来日も果たした、注目の俊英ギタリスト:アレックス・マカチェクのニュー・アルバム。同じくUKZ〜UZPでで活躍中の超絶ドラマー:マルコ・ミネマンが制作したドラム・トラックに、様々なアーティストが曲をつけるという、一種の競作企画的なシリーズの、マカチェク版ということになります。ミネマンの作った、まさにZAPPA直系の複雑極まるリズム・トラックに、流麗かつスリリングなホールズワース風ギターワークのみならず、ピアノ/キーボードなどもマカチェクが加えて、ハイテンションな競演作品に仕上がっています。技巧派、アヴァン派共に注目と言える1枚!

TREY GUNN / MARCO MINNEMAN
/Modulator

(USA'10)

【myspace】
http://www.myspace.com/treygunn
マルコ・ミネマンが録った50分を越えるドラム・ソロを基に、アレックス・マカチェク、マイク・ケネリーらが曲を付け、各々のアルバムとしてリリースするという、野心的な【Normalizer 2】の、こちらはトレイ・ガン版。スティック(Warr Guitar)、ギター、タッチ・ギター他を駆使して、よりダーク&グルーヴィー、しかもテクニカルな速弾きギターもたっぷりの、マカチェク版に負けず劣らずの傑作です!

MARCO MINNEMAN
/Normalizer 2

(Germany'10)

※国内盤、ベル・アンティークより 6/25発売
【myspace】
http://www.myspace.com/marcominnemann
超絶ドラマーにして天才的コンポーザー/マルチ・プレイヤー:マルコ・ミネマン。自身が50分以上に渡ってプレイしたドラム・ソロ・トラックを基に、委託されたアーティストが作曲及び演奏を付け、各々のアルバムとして発表するという一種の競作プロジェクト【Normalizer 2】の、マルコ氏本人版がリリースされました(既にリリース済みのアレックス・マカチェク、トレイ・ガンの他、マイク・ケネリー、フィ・アンサリ・ヤーン・ツェク、マリオ・ブリンクマンらのタイトルが予定)。一部にマイク・ケネリーらゲストのプレイを交えつつ、自ら「常軌を逸したほどサンプリングを使いまくった」と語っている通り、楽器の如く連射されるサンプリング・ヴォイスを中心に、ギター、キーボード、弦楽器などを自在に交えた、ハイパーなアヴァン・ロック作品になっています。ミネマンの多彩な持ち味の中でも、ZAPPA的な先鋭センスが全開の会心作です!

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