Caskets

キャスケッツ

 イギリスはリーズにて、クリストファー・マッキントッシュ(Gt)、ベンジャミン・ウィルソン(Gt)、リー・オーナー(Ba)を中心に結成されたポスト・ハードコア・バンド、キャプティヴス(後にジェームズ・レーゼンビーがドラム、マシュー・フラッドがヴォーカルとして加入)を前身とするバンド。キャプティヴスとしてのデビュー・シングルである「Ghost Like You」を含む同名のEPを2019年4月に発表。その後、アメリカはロザンゼルス出身のバッド・オーメンズや、ここ日本でも大きな人気を獲得しているクリスタル・レイクのドイツ公演のオープニング・アクトを務めるなど、精力的にツアー活動を行う。 ツアー後には、中心人物であったリー・オーナー(Ba)の個人的な理由による離脱に伴い、クリストファーがベースへと転向し、新たにクレイグ・ロビンソンがギター担当として加入。その直後、バンドは人気上昇に伴ってSharpTone Recordsとの契約を獲得する中で、オーストラリアの同名バンドとの法的紛争の結果、キャスケッツへと改名。新たなレーベルでスタートを切ったバンドは、これまでエンター・シカリ、ベリー・トゥモローなどを手掛けてきたダン・ウェラーをプロデューサーに迎え、『ロスト・ソウルズ』(2021)を発表。メロディの良さとエモーショナルな展開でオープニング・トラックを飾る「The Only Ones」や、秀逸なシンセ・イントロから幕を開けるシンガロング曲「Glass Heart」は、現在YouTube上で100万回再生を超えるヒット曲となり、本国イギリスのみならず国外においても人気バンドとしての存在感をアピールした。 本作でもダン・ウェラーを再びプロデューサーに迎えており、先行シングルとして公開された「Guiding Light」は、より哀愁漂う泣きのメロディとエモーショナルさに溢れた一曲となっている。(2023年8月3日更新 - アルバム『リフレクションズ』について)