First Signal

ファースト・シグナル

 HAREM SCAREMのフロントマンとして知られるハリー・ヘスのメロディック・ロック・プロジェクト、FIRST SIGNALの通算5作目となる最新スタジオ・アルバム。 FIRST SIGNALにおいては、ハリーのパートナーとしてメロディック・ロック界で活躍する一流のミュージシャンをプロデューサーに迎えることが定番となっており、過去にはダニエル・フローレス (THE MURDER OF MY SWEET, FIND ME)やデニス・ワード(ex-PINK CREAM 69)らが参加していたが、本作では近年メロディック・ロック/メタル界で頭角を現してきているイタリア人ミュージシャン、ミケーレ・グアイトリ(TEMPERANCE, VISIONS OF ATLANTIS)を新たにプロデューサーに迎え制作されている。更に、本作を支えるミュージシャンとして参加しているのが、ミケーレと共にTEMPERANCEで活躍しているマルコ・パストリーノ(G)や、イタリアのメロディック・メタル・バンド、PERPETUAL FATEのマルコ・アンドリート(Ds)といった、イタリア勢の強力バックアップ・メンバー達である。これに加えて、前作でも貢献したSEVENTH CRYSTALのクリスティアン・フィールがバック・コーラスで参加している。 今回から参加したイタリア勢の影響もあってか、本作はFIRST SIGNALの歴代作品の中でも最もパワフルな仕上がりとなっている。もちろん、本来のコンセプトである叙情的なメロディを中心とした作風は微塵も変化しておらず、メロディック・ロック・ファン、そしてハリー・ヘス・ファン納得の作品であることは間違いない。(2023年2月2日更新 - アルバム『フェイス・ユア・フィアーズ』について)