Insania

インサニア

 スウェーデンのストックホルム出身のメロディック・パワー・メタルバンド、インサニア。約30年活動しているパワメタの巨匠と呼ばれる彼らが、4年ぶりのニューアルバム「ザ・グレート・アポカリプス」を引っ提げて戻ってきた。1992年にミッコ・コースバック(Dr)とヘンリック・ヤハーノ(Gt)でバンドを結成した当初は、ハロウィンやアイアン・メイデンのコピーをしていたが、ニクラス・ダーリン(Gt)が加入したことによりオリジナル曲を制作するようになった。今でも彼らの音楽にはハロウィンやガンマ・レイ、ブラインド・ガーディアンといったジャーマンメタルバンドや、ストラトヴァリウスといった北欧メタルバンドの影響を多大に受けていることが垣間見える。1999年にデヴューアルバム「ワールド・オブ・アイス」をリリース。現在バンドはオラ・ハーレン(Vo)、ニクラス・ダーリン(Gt)、ピーター・オストロス (Ba)、ミッコ・コースバック(Dr)で構成されている。 以前からメンバー編成がよく変わるインサニアだが、前作を最後にディミトリ・ケイスキ(Key,Vo)が脱退。4人体制になったものの勢いは変わらない。疾走感のあるメロディーにエネルギッシュなパワー・メタルのサウンドはまさにインサニアの特徴と言える。ディミトリ(Vo)が脱退しオラ(Vo)のみのヴォーカルとなっても、力強さは以前と変わらず、パワメタらしい壮大さとテクニカルなメロディーを聴かせてくれる。 1曲目のThe Trinityにはマジェスティカ(exサバトン)のトミー・ヨハンソンがゲストヴォーカルとして参加。3曲目と7曲目ではテイルズ・アンド・レジェンズのアンドレア・アッツォーリがキーボードのソロを弾いている。(2025年6月3日更新 - アルバム『ザ・グレート・アポカリプス』について)