Temperance

テンペランス

 イタリアに本拠地を置く男女混声シンフォニック・パワーメタル・バンド、TEMPERANCEの前作から約2年振りとなる新作にして、ミックスやマスタリングはDGMのシモーネ・ムラローニが担当した、通算7作目のスタジオ・アルバムが完成。 本作から新しい女性ヴォーカリストとドラマーが正式に加入し、新体制としてスタート。ヴォーカリストは前任者であるアレッシア・スコレッティに代わり、既にツアー要員として帯同していたクリスティン・スターキーが正式メンバーとなった。また彼女は、先日行われたTWILIGHT FORCEの日本ツアーにも帯同し、いち早く日本のファンにその美貌と美声を披露したことは記憶に新しい。そして、ドラマーも脱退したアルフォンソ・モセリーノの代役として、既に海外ツアーに帯同していたマルコ・サケットが正式加入。その2人が新たに加わって完成した本作は、TEMPERANCEのウリの一つである男女混声の3人ヴォーカルに更に厚みが加わり強力になったことに加え、それに対応したパワフルでメロディックな楽曲を収録した一作。 今回のアルバムは、バンドの4枚目の作品『オヴ・ジュピター・アンド・ムーンズ』の10曲目「ダルマズ・アイズ(パート1)」のストーリーに着想を得て制作。日本人形「達磨」を見つけたことで別の時代に飛び込んだ主人公ヴィクトールは、エルミタージュと呼ばれる魔法の村で目覚め、その秘密を解き明かす最中、アニンガンとイリンの兄妹の争いに巻き込まれ、ヴィクトールだけが彼らの争いの鍵を握っているというストーリー仕立てのコンセプト・アルバムが完成。片方の目がキーワードとする「ダルマズ・アイズ(パート1)」の思いを現した『エルミタージュ- 開眼-』を邦題として起用。(2023年10月2日更新 - アルバム『エルミタージュ -開眼-』について)